水中写真:シパダンでワイド、マブールでマクロ

写真撮影において、この地域は1回の旅で2度おいしい、なんだかズルをしているような気分にさえなる場所です。シパダンでの大物と真っ青な海でのワイドアングル撮影、そしてそこから20分のマブールではワールドクラスのマクロ撮影。これらを同じ日に経験できることもよくあります。ここでは、レンズの選択や設定など、私ならこの1週間をどう撮るかをご紹介します。
目次
- シパダンでのワイドアングルの日
- マブールでのマクロセッション
- レンズ交換の管理
- どんなレンズにも勝るスキル
シパダンでのワイドアングルの日
シパダンの魅力はスケール感です。群れ、ドロップオフの壁、太陽をバックにしたウミガメなど。お持ちの機材でできるだけ広角(ワイド)にし、とにかく被写体に近づきましょう。水はコントラストの敵ですからね。バラクーダのトルネードを撮る時の私の基本レシピは、群れの輪郭を止めるためにシャッタースピードを1/125前後、被写界深度を稼ぐために絞りをf/8周辺、ISOは朝の光に合わせて調整、そして銀色がしっかり銀色に写るようにブルーを強調した露出にします。リーフフラット(サンゴ礁の浅瀬)にいるウミガメなら、低い位置から少し見上げるように撮り、水面の質感をフレームに入れましょう。ドロップオフの壁の色を出すにはストロボが役立ちますが、正直なところ、シパダンの定番写真は自然光(環境光)によるものです。あの透明度がすべてをやってくれるんですよ。
マブールでのマクロセッション
マブールで必要なのは忍耐です。カエルアンコウ、ピグミーシーホース、ウミウシなど、すべての被写体を水深5〜20メートルの間で撮影します。60mmクラスのマクロレンズ、またはクローズアップレンズを付けた良質なコンパクトカメラがあれば、ほとんどの被写体をカバーできます。ピグミーシーホースになると、さらなる倍率、そしてさらなるフラストレーションが(この順番で)襲ってきます。フォーカスライトを当てて、ストロボの出力は控えめに。そして、生き物の目にピントが合わなければシャッターは切らないこと。ナイトダイビングでは、登場するキャストの数が倍増します。私がここで笑顔で、でも厳格に徹底しているマナーが1つあります。それは「被写体である生き物の安全が、あなたの写真よりも常に優先される」ということ。生き物を動かしたり、つっついたり、サンゴ礁の上に着底したりするのは絶対にNGです。
レンズ交換の管理
スマートな撮影リズムは、「1ダイブごとにレンズを変える」のではなく、「1日1レンズ」です。壮大なシーンが広がるシパダン入島許可証(パーミット)の日はワイド。そしてマブールやカパライの日はマクロです。ボートに両方の機材を持ち込みたい衝動を抑えるのも、修行のうちですよ。ツアーの合間には、ハウジングのシール(Oリング)のメンテナンスを怠らないでください。赤道直下のボートのデッキはOリングに過酷な環境です。賢くレンタルすべきものと持参すべきものについては、器材のページをご覧ください。
夜のルーティンも作っておきましょう。SDカードのデータ移行、バッテリーの充電、ハウジングを開けて乾燥、シリカゲル(乾燥剤)の確認、そして明日のレンズ選びを夕食前に済ませます。ここでシャッターチャンスを逃すカメラマンは、水中で逃すのではありません。朝6時、揺れるボートの上でレンズ交換にもたついて逃すのです。
写真ではなく動画を撮る場合も、この切り分けは同じですが、一つ付け加えることがあります。「解像度の設定よりも、安定性を優先する」ということです。バラクーダの群れをゆっくりと水平に捉えた映像は、手ブレした4K映像よりも間違いなく素晴らしいですからね。
どんなレンズにも勝るスキル
それは中性浮力(ボイヤンシー)です。被写体が求める時間だけ、頭を少し下げてピタリと静止し、サンゴ礁に触れずにホバリングできる能力ほど、水中写真を上達させるものはありません。もし姿勢(トリム)がまだ安定していないなら、高価なレンズを買うよりも、中性浮力の練習が組み込まれた写真コースを受ける方がずっと早く結果が出ます。特定のサイトでの撮影については、水中写真のページに詳しく載っていますよ。そして、「写真メインで潜る」と私たちに伝えてください。光の条件が良い時間帯に合わせた1週間のスケジュールを組みますからね。帰りの飛行機に持ち込むあなたのポートフォリオを見れば、結局はどちらのレンズも必要だったと納得するはずです。群れを撮っている時にウミガメが横切ってきても(よくあることです)、迷わずシャッターを切りましょう。ここでは、計画よりも偶然のハプニングの方が素晴らしい作品を生み出すんです。
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