ダイバーの言語:ハンドシグナルと初めてのダイブコンピューター
ダイビング旅行の質をこっそりと上げてくれる地味な要素が2つあります。1つは水中で共通のボキャブラリーを持つこと。もう1つは、自分がしっかり理解できるダイブコンピューターを使うことです。私は毎朝、多国籍のグループに向けてブリーフィングを行いますが、ハンドシグナルの確認を一度するだけで、誰が余裕を持って1週間を楽しめるかすぐに分かります。飛行機に乗る前に、この2つのテーマに10分だけ時間を割いてみてください。
目次
実際に使われるハンドシグナル
私が毎回のブリーフィングで必ず確認する基本的なセットは次の通りです。OKは親指と人差し指で丸を作るサインで、質問にも答えにもなり、必ず返事をします。問題あり(Problem)は平らな手を左右に揺らし、その後に問題のある場所を指差します。上と下は親指を使い、それぞれ浮上(ascend)と潜降(descend)を意味します。決して「良い」「悪い」の意味で使ってはいけません。この混同は深刻な混乱を招きます。残圧少(Low on air)は胸に拳を当てます。エア切れ(Out of air)は手で喉を掻き切る動作です。これら最後の2つは、必要な瞬間に考えている余裕はないため、反射的にできるようになるまで訓練します。さらに、3本の指の上に平らな手を乗せる安全停止(safety stop)、そして2本の指で自分の目を指してから対象を指す「見て(look)」を加えれば、水中での会話が成り立ちます。ハンドシグナルは、不慣れなハウスリーフで最も重要になります。Arung Hayat は、練習するのに適した穏やかな場所のひとつです。
ローカルの方言(シグナル)
地域特有のシグナルも大活躍します。手のひらを垂直に立てて、魚の壁のようにくねくねさせるのはバラクーダのサイン。おでこに拳を当てるのはカンムリブダイです。おでこに平手を立てて背びれを作るのは、世界共通でサメのサインですが、シパダンではこれまでのどのダイビングよりも頻繁に使うことになりますよ。ガイドにはそれぞれ自分の「方言」があります。自分のやり方に固執せず、ブリーフィングで教わったガイドのシグナルに合わせましょう。水中で文法論争をしている場合ではありませんからね。
豊富な語彙よりも勝る3つの習慣
素早さよりも、大きくてはっきりとしたシグナルを心がけてください。受け取ったシグナルには毎回必ず確認のサインを返しましょう。そして、その日のダイブサイト特有のシグナルは、ジャイアントストライドでエントリーする「前」にすり合わせておくこと。この3つを実践できるグループは、たった10個のシグナルでも、50個のシグナルを知っているだけのルーズなグループよりずっと上手にコミュニケーションが取れます。
初めてのダイブコンピューターの選び方
こちらのレンタル器材も悪くありませんが、ダイブコンピューターだけは早めに自分専用を持つ価値があります。コンピューターがあなたのダイビング履歴を学習し、あなた自身もその画面表示に慣れることができるからです。購入する際に本当に重要なポイントをお伝えします。
- まずは視認性です。水深、無減圧限界(ノーデコタイム)、浮上速度がパッと見て一瞬で読み取れなければ、スペック表の他の機能なんて何の意味もありません。見やすくて大きな文字表示やクリアなカラー画面は、多機能であることよりもずっと重要です。
- ナイトロックス対応。今ではほぼ標準機能ですが、念のため確認しましょう。エンリッチドエアの資格と組み合わせることで、1日3本のシパダンダイビングが驚くほど快適になります。
- 少なくとも自分が理解できるコンサバティズム(安全マージンの設定)であること。アルゴリズムは機種によって異なります。ここで重要なのは、その日の「3本目のダイビング」で自分のコンピューターがどう反応するかを把握しておくことです。なにしろ、ここでは必ず3本潜ることになりますからね。
- バッテリーの実用性。自分で交換できるボタン電池にするか、充電式にするかは、あなたのライフスタイル次第です。充電式は便利ですが、秘境への旅の9日目に充電ケーブルが見当たらない、なんて事態に陥ると悲惨ですよ。
- 今はパスしていい機能:トランスミッターによる残圧管理(エアインテグレーション)、デジタルコンパス、マルチガスモードなどは、あくまでアップグレード機能であり、最初の1台に必須ではありません。
どれを買うにしても、旅行前に地元の海で一度使ってみて、マニュアルのPDFをスマホに入れておきましょう。その他の器材について「持っていくべきか、レンタルすべきか」は、当社の器材ページで解説しています。もちろん、あなたの旅程に合わせて何がベストか、直接ご相談いただいても構いません。
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